• キャンプノウハウ
  • ”キャンプノウハウ”ではキャンプを楽しむ上でのコツやオススメなどを中心とした記事を表示しています。 Campify magazine(キャンピファイマガジン)はキャンプ初心者向けに役立つ情報を配信するメディアです。 初心者にとっては敷居が高く感じてしまうキャンプ。そのキャンプのノウハウについて、道具の使い方からキャンプの楽しみ方まで幅広い情報を発信しています。
自転車

自転車キャンプって何?魅力から必要な装備品までご紹介!

最近注目を集めている自転車キャンプ。自転車キャンプの魅力はその自由さと、車では通れない道へ入り、景色を楽しみながら旅ができるところです。今回はそんな開放感を楽しめる自転車キャンプの人気の秘密に迫ります!

自転車キャンプって何?

自転車

自転車キャンプについて

昨今のキャンプブームの中において、自転車にキャンプ道具を積載してキャンプ場へ行く自転車キャンプに注目が集まっています。「キャンプツーリング」や「バイクパッキング」と呼ばれ、自身の体力と自転車の積載能力が許す限りどこまでも行くことができる自転車の旅です。キャンプ場まで自宅から自転車で向かう事も輪行して途中から自転車で向かう事も自転車キャンプであり、方法次第で行動範囲が広がり様々な場所へ行くことができます。自転車キャンプはソロキャンプが主ですが、人それぞれにかたちがあり、どのようなキャンツーがしたいかによって必要な道具もちがってきます。

最近では自転車キャンプに適した自転車やバイクパッキング用のキャンプ道具が多く販売されており、これから自転車キャンプに挑戦したいという初心者の方も自分の目的にあった自転車とキャンプ道具を選べるようになっています。今回は自転車キャンプの魅力とそれに必要な装備をご紹介していきます。

自転車キャンプの魅力をご紹介!

自転車でしか通れない道、見れない景色がある

自転車でキャンプ場へ向かえば、車のナビでは案内されないような道も自分で探して通る事ができます。その道は遠回りであったり悪路であったりと目的地に早く着くという観点では非効率といえるかもしれませんが、その非効率さが自転車キャンプの魅力でもあります。キャンプの計画を立てる中で、Googlemapを見つめながらどんな道を通るか考える事も自転車キャンプの楽しみのひとつと言えます。

また、自転車の速度は20~30km/hほどですが、この速度域でしか見れない景色や新たな発見があります。自転車キャンプは自宅を出発したときからキャンプが始まってると実感できる魅力があります。

荷物の制限の中で本当にキャンプでやりたいことが見えてくる

車に比べれば自転車は積載能力が小さく、バイクパッキングできる荷物は限られます。前後に大型のパニアバッグを付けて、大型のリュックを背負っても車の容量にはかないません。しかし、こうした制限が自転車キャンプを楽しめる要素にもなります。どんなキャンプ道具を選んで持っていくか、いかに快適に安全に走るためにどうやって荷物を自転車に積載するか、自転車キャンプの準備は創意工夫の繰り返しといえます。

自転車に積むならテントは軽量コンパクトなのがいい、焚き火はしたいけど自転車に積載できる小さな焚き火台はないかなど、どんなキャンプがしたいか様々な想いが巡ってきます。また、これから自転車を購入するのであれば、自転車選びも楽しみになってきます。クロスバイクは手頃だしランドナーは旅をする自転車の王道だけど、最近は長距離走行が可能な電動サイクル、輪行に最適なダホンの折り畳みなどおすすめ自転車は数多くあります。

自転車キャンプには何が必要?

自転車

テントまたはタープ

自転車キャンプでのテント選びにおいては、できるだけ軽量コンパクトに収納できるテントをおすすめします。その他にテントの居住性や防水性、冬に行くのであれば防寒性はどうかなど道具としての性能も考慮して自分のキャンプに合ったテント選びをしましょう。

夏であればテントの代わりにタープを使用したタープ泊も可能です。荷物の盗難委は注意が必要ですが、自転車を利用してタープを張り、そこに防虫ネットと寝袋を入れれば自転車キャンプならではの居住空間ができあがります。

自転車に取付できるバッグ

自転車はフレームや後付けのラックを利用して様々なバッグを取り付けることができます。リュックに大量の荷物を詰め込んで背負うより、自転車に取り付ければ断然楽に走れます。自転車キャンプのブログを覗いてみれば、フレームのいたる所にバッグや前後のラックにパニアバッグをつけたサーリーのストラグラーやディスクトラッカーなどがよく見られます。それらはまさに旅をする自転車といった出で立ちでたいへん魅力的です。

パンク修理と替えのチューブ、最低限の工具

車では踏み込めない狭く荒れた砂利道も自転車なら行けることは大きな魅力ではありますが、そこにはパンクの危険が付いてきます。替えのチューブ、携帯用空気入れ、パンク修理キットは自転車キャンプに必要な持ち物となります。

可能であればタイヤのチューブレス化をおすすめしますが、それなりのカスタム費用がかかります。自転車キャンプを始めたばかりならタイヤを32~38Cくらいの太めのものにして、パンク修理セットを用意したほうが手軽です。太めのタイヤを履かせるだけでもパンクのリスクは軽減されます。

着替え、防水性のあるウェア

自転車でキャンプ場へ向かう途中、雨に降られることもあり得ます。濡れたままの服ではせっかくのキャンプも不快感で楽しめないし、風邪もひいてしまう可能性もあります。また、涼しい季節であっても自転車で走り続ければ意外に汗をかます。自転車キャンプへ行く際は1セット多く着替えを持っていくことをおすすめします。小さく収納できて、防水性のあるマウンテンパーカーなどもあると突然の雨でも安心です。

クッカーとバーナー

どのような食事をするかにもよりますが、最低限クッカーとバーナーをバックパックの中に入れておくことをおすすめします。
クッカーがあればお米は炊けるし、パスタも茹でられます。バーナーはソロであればシングルバーナーでも十分です。これらの道具は出来るだけコンパクトに収納できると望ましいですが、料理も拘りたいという方は様々な道具を用意するのも自転車キャンプの楽しみでもあります。

中には積み方を工夫して、クーラーボックスや重たいスキレット、コーヒー道具一式などを持ち込む方もいます。

自転車キャンプで気をつける事

怪我や交通トラブルに注意して、安全に自転車を走らせる。

まずは安全第一です。自転車でキャンプ場へ向かう途中、交通量の多い道や滑りやすい悪路など様々な道に遭遇します。事前のルート確認で道路状況もできるだけ詳しく調べておく事をおすすめします。

ナビを頼りに慣れない道を走るうえ、自転車のキャリアには重い荷物が積まれて車体は不安定な状態です。スケジュールに余裕を持ち、無理のないペースで自転車を走らせましょう。万が一の転倒時に自分の身を守るためヘルメットの装備と応急処置セットの用意を推奨します。他にもトラブルで立ち往生した時に備えて、お菓子など非常食を携帯しておくと良いです。

自転車

自転車全体の重量バランスを考えて、荷物の積み方を工夫する。

テントや調理道具、着替えなど自転車キャンプへ持ち込む荷物の総重量は数kgから場合によっては数十kgにもなります。これらの荷物の積み方をいかに工夫して快適に自転車を走らせるかが重要になります。

フロントキャリアだけに重量物を積載していてはハンドルの操作性はたいへん難しくなり、バランスを崩しやすくなります。車体全体の重量バランスを考慮しながらバイクパッキングしていくことは安全走行にもなります。

自転車キャンプにおすすめな装備を10選ご紹介!

それでは一緒に自転車キャンプにおすすめできる装備品をチェックしていきましょう!

NEMO(ニーモ・イクイップメント) ホーネットストーム1P

就寝人数:1人
フロア面積:2.0平方メートル、全室空間:0.7平方メート
室内最大高:98cm
重量:760g

ニーモのこのテントは快適性と居住性を確保しながら760gという超軽量を実現した自転車旅の味方といえるテントです。インナーテントは防風性に優れ、冷気の侵入を防いでぐれるブリーザブルナイロンを使用しています。またメッシュとの2層構造になっていて換気も可能で夏場も快適に過ごすこともできます。

PaaGo WOPKS(パーゴワークス)ニンジャタープ

材質:ナイロン
サイズ:280×280cm
重量:約480g
主素材:ナイロン 30Dシリコンコーティング

自転車キャンプでタープ泊に挑戦するならニンジャタープがおすすめです。左右2辺のテンションスリープと21か所ものジョイントポイントがあり、張りやすくて30種類もの豊富な設営バリエーションがあります。サイズも280×280と丁度よく、ソロ使用として十分な広さがあります。ポールは付属していないため、軽量なポールを別で用意するか自転車をポール替わりに使用して設営をします。自転車キャンプの荷物を身軽にしたい方はタープ泊も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

THE NORTH FACE(ノースフェイス) クライムジャケット

素材:20D GORE-TEX Micro Grid Backer 3層
重量:295g(Lサイズ)
機能:ワンハンドアジャスター対応フーデット

3層構造のゴアテックスを使用した軽量なレインジャケットがあれば、旅の途中突然の雨に降られても安心です。クライムジャケットはスリムなシルエットでありながら、自転車に乗車した状態でも快適な着心地があります。さらにコンパクトに収納できるため、自転車キャンプの装備には最適のレインウェアといえます。

FAIRWEATHER(フェアウェザー) パニアバッグ

created by Rinker
FAIRWEATHER(フェアウェザー)
¥19,800 (2025/05/07 06:18:17時点 Amazon調べ-詳細)

サイズ:縦38~50cm×横30cm×奥行き15cm
許容重量:4㎏
容量:14~20L

推奨ラック:NITTO CAMPEE、サーリー ナイスラックなど
最大容量20Lで長距離の自転車キャンプに最適なフェアウェザーのパニアバッグです。シンプルで機能的なデザインと2WAY使用でパニアバッグとしてだけでなく、バックパックとしても使える魅力があります。開閉口は非常に使いやすく、荷物の出し入れでストレスを感じる事もありません。

TOPEAK(トピーク)バックローダー 6L

created by Rinker
トピーク(TOPEAK)
¥7,920 (2025/05/07 06:18:18時点 Amazon調べ-詳細)

素材:ポリエチレン/ナイロン
サイズ:長さ500×幅160×高さ150㎜
重量:445g
最大荷重:5㎏
防水性能:10000㎜
容量:6L

サドルバッグはペダリングの妨げにならないことと走行中の空気抵抗を受けにくいという利点があり、バイクパッキングにはおすすめの装備といえるバッグです。トピークのバックローダーは軽量でありながら、丈夫なナイロン使用で耐久性と防水性能10000㎜を確保した優れたサドルバッグです。今回紹介した6Lの他、10Lと15Lの容量が選べます。

PRIMUS(プリムス)P‐153ウルトラバーナー

created by Rinker
プリムス(PRIMUS)
¥6,700 (2025/05/07 06:05:39時点 Amazon調べ-詳細)

素材:ステンレス
電源:ガス式
重量:110g
出力:3,600kcal/h

ウルトラバーナーは自転車の旅には最適解といえるコンパクトで高火力のバーナーです。火力調整もしやすいなど実用性も優れていて自転車キャンプでも様々な料理を楽しみたいという方におすすめのバーナーです。

snow peak(スノーピーク)チタンパーソナルクッカーセット

created by Rinker
スノーピーク(snow peak)
¥10,428 (2025/05/07 07:17:00時点 Amazon調べ-詳細)

素材:チタニウム
収納サイズ:直径155×100㎜
容量:350~1000mlの4ピース構成
重量;約330g

チタン製のクッカーは軽量で携帯性が良く、金属疲労を起こさない耐久性があります。取っ手が外れやすい所に注意が必要ですが、自転車の旅でたいへん重宝するクッカーとなります。

SOTO(ソト)ミニ焚き火台ヘキサ

created by Rinker
ソト(SOTO)
¥1,790 (2025/05/07 05:26:17時点 Amazon調べ-詳細)

素材:ステンレス
重量:280g
セット内容:側面板6枚、ロストル1枚、底板1枚、収納ケース

キャンプで焚き火は欠かせないという方も多いですが、自転車キャンプでも例外ではありません。SOTOのミニ焚き火台があれば、ささやかではありますが焚き火を楽しめます。固形燃料やアルコールストーブを入れて調理時の熱源としても使用できます。SOTOのミニ焚き火台はヘキサ(6面)のほかテトラ(4面)もあります。

Panaracer(パナレーサー)空気入れポンプ

素材:アルミニウム
サイズ:約17cm
重量:150g
バルブ:仏式・米式対応

自転車の旅では万が一のパンクに備える必要があります。空気圧上限900kpaで仏式・米式対応の空気入れを持ち物に入れて装備しておけば安心です。パナレーサーのポンプは高圧になっても軽い力でポンピングが可能です。

SILICA(シリカ)20種類のツールKit・チェーンカッター付属ツールKit

素材:ステンレス、クロム

自転車キャンプにおいてはパンク以外にギアの不具合やチェーンのトラブルの危険もあります。マルチツールがあれば大体
のトラブルに対応できます。シリカのツールKitは携帯性に優れながらも工具としての使いやすさも備えています。

まとめ

自転車

自転車キャンプをする人口は年々増えてきています。自転車キャンプの魅力はその自由さと車では通れない道へ入り、景色を楽しみながら旅ができるところです。車や輪行と組み合わせれば行動範囲もかなり広がりますし、体力とスケジュールに余裕があれば数百kmにもおよぶ長距離のキャンツーにも挑戦できます。

自転車に荷物を積載すれば操作性が悪くなり通常の走行より負荷が大きくなりがちですが、自転車キャンプに適した装備を選んで積み方を工夫すれば、それも大きく解消できます。自転車に積む荷物は一概に軽くて小さい事だけが判断基準にはなりません。軽量コンパクトに越したことはありませんが、キャンプでは焚き火台を持っていきたい、コーヒーは必ずドリップして淹れたいなどそれぞれに拘りがあると思います。自転車で走る快適性とキャンプ場でやりたいことを上手く両立させていくことが自転車キャンプを楽しむ方法と言えます。