
【キャンピングカー】書斎と一緒に旅に出よう
アイキャッチ出典:筆者撮影写真<所有車両>
一般的な「キャンピングカー」のイメージとは「キャンプに乗っていく車」、また最近の車中泊ブームの影響で「車中泊にも使える車」くらいの感じなのかもしれません。
しかし、筆者が提唱する「書斎と一緒に旅に出よう」とはそれらのイメージとはかなり違った価値観なのかもしれません。
一般的な「キャンピングカー」のイメージを持っている方に、「自宅に居る時」、「旅に出ている時」、それぞれの「キャンピングカー」の有効活用方法をお伝えすることが出来ればうれしいです。
目次
キャンピングカーの種類
出典:日本RV協会
ひとくちに「キャンピングカー」といっても、「キャブコン」「バンコン」「バスコン」「軽キャン」「トラキャン」「トレーラー」等があります。
選択にも「国産車」「輸入車」「新車」「中古車」等いろいろあり、選択肢が非常に多いです。
自分で商用バン、軽バン等を改造して自作する方もいますし、市販の「キャンピングカー」を購入した方でも、ほとんどの方が自分仕様にカスタムしています。
種類が多すぎてわからない方のために「キャンピングカー」の基本的なことからご説明します。
キャブコン
出典:楽天市場
トラック等の荷台部分にキャビン部分(居住部分)を取り付けたタイプの「キャンピングカー」です。
リビングが広く常設ベッドを備え、トイレやシャワーを装備している車両もあるのでファミリーでゆったり使いたい方向けです。
ベース車両は以下のものなどがあります。
トヨタ「カムロード」「ハイエース」
いすゞ「ビーカム」
ライトキャブコンでは、
トヨタ「ライトエース」「タウンエース」
マツダ「ボンゴ」
等のベース車両があります。
バンコン
出典:楽天市場
乗用、貨物のバン、ワゴン等を改造したタイプの「キャンピングカー」です。
普通車のように運転することができ、日常の足としても使え、ボディーに手を入れないので車体剛性、走行性能にも優れています。
ポップアップルーフ(車両の屋根が斜めや垂直に立ち上がる)を装備し居住性を向上しているものもあります。
トヨタ「ハイエース」
日産「キャラバン」
等のベース車両があります。
バスコン
出典:楽天市場
バスやマイクロバスのボディーをそのままに、室内を架装(キャンピングカーの装備を取り付けること)したタイプの「キャンピングカー」です。
広い室内空間に加え、もともと多人数を乗せても安定して走行できる性能を備えているので、高速道路でも抜群の走りを感じることができます。
トヨタ「コースター」
日産「シビリアン」
三菱ふそう「ローザ」
等のベース車両があります。
軽キャン
出典:楽天市場
軽キャンとは、軽自動車をベースに改造したタイプの「キャンピングカー」です。
バンコンやキャブコンと違いベース車両の価格が安く、買い物などの普段使いもしやすいことから人気のキャンピングカーです。
日本の自動車メーカーの軽ワゴンや軽トラックをベース車両にしています。
トラキャン
出典:MYSミスティック
ピックアップトラックの荷台に居住ユニットを積んだタイプの「キャンピングカー」です。
荷台から居住ユニットを取り外せば普通のトラックとして使用可能です。
トラキャンの居住ユニットビルダーでは山梨県に本社があるMYSミスティックが有名です。
トヨタ「ランドクルーザー」「ハイラックス」「タンドラ」
ホンダ「リッジライン」
日産「フロンティア」
等のピックアップトラックがベース車両になります。
トレーラー
出典:楽天市場
トラベルトレーラー、キャンピングトレーラーと呼ばれるもので、エンジンを持たず車でけん引するタイプの「キャンピングカー」です。
総重量750kg以下のトレーラーには、けん引免許はいりません。
トラキャンと同じ様に、切り離しがいつでもでき、トレーラーを置いて車部分だけで自由に動くことができます。
けん引免許のいらないトレーラーの中には、小型乗用車でけん引できるものもあります。
その他
出典:楽天市場
出典:楽天市場
その他には輸入車、乗用車ベースの「キャンピングカー」があります。
輸入車の「キャンピングカー」では
「ベンツ」
「フィアット」
「フォルクスワーゲン」
「フォード」
等をベースにし、かなり大型のものまであります。
乗用車ベースの「キャンピングカー」では
トヨタ「アルファード」
三菱「デリカ」
ホンダ「ステップワゴン」
等のベース車両があります。
災害時のシェルターとして
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者は1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神淡路大震災直後から現地で延べ1ヶ月ほど救援活動をしました。
その経験から「キャンピングカー」は「災害時シェルター」として活用できると確信しています。
そして災害時必要なものは「水」「保存食品」「トイレ」だと考えています。
さらに付け加えるなら道路状況の関係もありますが、被災地から被災していない場所まで移動してそこでしばらくの間、生活することもできるということです。
筆者は「キャンピングカー」を「ハイテク書斎」、いざという時は「災害時シェルター」として考えており、必ずしもキャンプ、アウトドアギアとしてだけ使う必要はないと思っています。
「水」
水は人間の身体にとって必要不可欠であることは当たり前ですが、災害時、断水により水が使えなくなって初めてわかることがたくさんあります。
実際に感じたことは「水を飲むことができない」以外に
「手が洗えない」
「風呂に入れない」
「トイレの汚物を流すことができない」
「洗濯ができない」
等がありました。
水を充分に確保することができるということは「災害時シェルター」として必要条件です。
その点からも筆者の「キャンピングカー」には水を常時、約100L、専用のタンクに給水してあります。
自宅に隣接した駐車場に「キャンピングカー」を駐車しているので、筆者は自宅に居ることとキャンピングカーに居ることはほぼ半分半分です。
水も貯めっぱなしではなく、いわゆる「ローリングストック」という状態に自然になっています。
また年間4~5ヶ月くらい「キャンピングカー」で「旅」に出かけていますので、その間も定期的に給水して水を確保しています。
「保存食品」
一口に保存食品と言ってもレトルト、缶詰等色々あると思いますが、筆者の「キャンピングカー」に常備しているものはシンプルに「米」と「インスタント味噌汁」です。
「米」は洗わなくてもすぐに炊ける無洗米を、「インスタント味噌汁」は小袋でかさ張らない、1パッケージでお湯を注ぐだけですぐ飲めるタイプを家族1週間分常備しています。
「米」と「味噌」は古来から保存食として使われてきただけあって、そんなに保存状態等を気にすること無く長期間常備しておくことができるのでオススメです。
「トイレ」
出典:筆者撮影写真<所有車両内>
前項でも述べたように、水道が止まると昔ながらのいわゆる「ぽっとん便所」以外トイレが使えなくなります。
これは平常時は思いつかず、水道が止まってみないと気づかないことです。
自宅を含め街中のあらゆるトイレが使えなくなるのです。
阪神淡路大震災直後も公衆トイレを含め、街中のあらゆるトイレの水が流れなくなり、それでも人々はそこで用を足すしかないため、酷いことになっていました。
今でもたまに思い出すと気分が悪くなることがあるくらいです。
余程人気のない場所ならまだしも、街中でプライベート空間としてのトイレは必要不可欠です。
その点「キャンピングカー」にはトイレが装備されているタイプもかなりあります。
自宅とは別にプライベート空間としてのトイレを確保することができるのです。
風呂、着替え等は我慢することができますが、「トイレ」を使うことを我慢することはできません。
「キャンピングカー」のようにプライベート空間で「トイレ」を使用できることは「災害時シェルター」としても重要なことです。
ネット環境
出典:筆者撮影写真<北海道霧多布岬>
筆者はテレビはほぼ観ません。新聞も取っていません。
その理由は、はっきり言って必要ないからです。
ネットでニュース、天気等の情報を得ることができます。
特にテレビの地上波は電波状況によって映りが変わってきます。
あちらこちらに「旅」することがある「キャンピングカー」の場合、電波状況等に左右される情報源は必然的に使わなくなります。
その点最近は明らかにネット状況がテレビの電波状況を上回っています。
地上波テレビが映らなくてもネットのYouTubeが観られるということが増えてきたように感じます。
出典:筆者撮影写真<北海道霧多布岬>
テレビの地上波を観ることが出来ないならば、BSアンテナを装備してBSを観ればいいじゃないかと言う話もありますが、費用対効果を考えるとネットにアクセスできれば充分だと考えています。
現代においてPCやスマホを使うということは=ネットとつながっていて当たり前ということだと言えます。
そのため「旅」する書斎である「キャンピングカー」にも基礎中の基礎であるネット環境を構築する必要があります。
簡単に言うと、いわゆる「ポケットWiFi」と言われるものを契約するかスマホのテザリング機能を使うということです。
「旅」する場所によって変わるネット環境
出典:筆者撮影写真<北海道霧多布岬>
筆者も今まで国内大手キャリア回線を使った、いわゆる「ポケットWiFi」と言われる「モバイルWi-Fiルーター」をいろいろ使ってきました。
自宅のような固定された場所であればその場所がサービスエリアに入っているワンキャリア回線で支障はありません。
ところが「キャンピングカー」は都会から地方までいろいろな場所に「旅」をしてネット運用します。
出典:筆者撮影写真<北海道霧多布岬>
例えば2019年の夏に北海道旅行中、オホーツク海側のある街のキャンプ場に滞在していた時「WiMAX 2+とau 4G LTE」の「ポケットWiFi」でネット運用していました。
最初は快適にネットにつながっていたのですが、通信制限がある「WiMAX 2+」を使い果たした時点でまったくネットにつながらなくなりました。
当時その場所は「au 4G LTE」のサービスエリア外で「WiMAX 2+」から「au 4G LTE」に切り替わった時点でアウトになったわけです。
都会ではあまり起こることではないので油断していました。
幸いドコモ回線使用SIM入りスマホのテザリングでカバーできましたが、重要案件をネット環境で扱っていた場合、困ることになっていたでしょう。
クラウドSIMを搭載したレンタルWiFiサービス
出典:クラウドWi-Fi東京
最近、筆者の「キャンピングカー」に導入したネット環境に「クラウドSIM」という「モバイルWi-Fiルーター」があります。
それは移動体である「キャンピングカー」にバッチリなアイテムです。
「クラウドSIM」を簡単に説明すると、「移動した場所で最適なネットサービスを数種類の中から自動で選択して通信を行うことができる」というものです。
要するに日本国内で言えば、ドコモ・AU・ソフトバンクの中からその場所で一番状態の良い回線を使うことができるということです。
筆者の様なHEAVYネットユーザーの「キャンピングカー」乗りが待ちに待っていたネット環境です。
出典:筆者撮影写真<北海道霧多布岬>
2020年8月現在この記事を書いている場所は、決して街中とは言えない北海道の霧多布岬のキャンプ場ですが、「クラウドSIM」により快適なネット環境を構築できています。
筆者は起きてる時間は一日中、PCをいじっているか、スマホをいじっているのでネットの通信量はかなりのものになると思います。
現在筆者が契約しているのは「クラウドWi-Fi東京」のものですが、通信制限なしで月額3000円ちょっとなので、非常に助かっています。
バックアップシステムを構築しておく
出典:筆者撮影写真
稼働率が100%のものについては故障等、支障が出た時のため出来る限り「バックアップシステムを構築しておく」ことです。
前記の通りネットが使えなくなった「ポケットWiFi」のバックアップでスマホのテザリングを使ったように、生活必需品には「バックアップシステムを構築しておく」ことが必要です。
「バックアップシステムを構築しておく」ことは一見無駄なように思えますが、前記のような不都合が起きた時に常にバックアップが使えるという状態は、精神的な余裕をもたらします。
そして「バックアップシステムを構築しておく」ということを前提にすると、高機能なシステムを構築するのではなく、予算の範囲で、中位のものを2つ以上システム化しておくと良いと思います。
出典:経営ハッカー
ネット環境だけではなく、例えば高価なスマホを1台持つのではなく、中位のものを2台とか、PCだけではなくタブレットも準備しておくということです。
「旅」の途中の「キャンピングカー」の環境下では直ぐに代用品が手に入ることはほぼ無いと思います。
でも「生活必需品」を何から何まで二重化するというのは大変です。
それらは経験と長年のノウハウが必要になってきますので、たくさんのノウハウを持った経験者にアドバイスを貰うことをオススメします。
アイキャッチ画像出典:carsmeet web
出典:carsmeet web
2020年7月政府の観光戦略実行推進会議で菅義偉官房長官(現内閣総理大臣)が「ワーケーション」を「新しい旅行や働き方のスタイルとして支援していく」と明言しました。
※「ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語(かばん語)で、観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用しながら、働きながら休暇をとる過ごし方。
在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。
働き方改革と新型コロナウイルス感染症の流行に伴う「新しい日常」の奨励の一環として位置づけられる」
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ワーケーション」=筆者が提唱する「書斎と一緒に旅に出よう」と言えるのではないでしょうか。
「観光地やリゾート地でテレワーク」を容易に可能にするのが「キャンピングカー」だと言えます。
<第1部>に引き続き、「ワーケーション」にも応用が効く、更に突っ込んだマニアックな「キャンピングカー」の使い方をご説明していきます。
「RVパーク」等の活用
出典:週刊Car&レジャー
「RVパーク」とは、
「駐車場などの一画に車中泊専用の有料宿泊エリアを設けてあります。
そのエリアでは一般的な駐車場に比べるとゆったりとしたスペースが確保されており、一週間程度の滞在も可能です。
施設面では24時間利用が可能なトイレ、100v電源供給設備やごみ処理を引き受けるシステムをユーザー様は利用することができます。
さらにほとんどの「RVパーク」では入浴施設も利用が可能です。」
出典:くるま旅クラブ公式サイト
というものです。
出典:週刊Car&レジャー
従来のオートキャンプ場とは違い、車中泊に特化した宿泊施設です。
基本的には「電源」「トイレ」「給水」設備だけがあり、車外でバーベキュー等の調理等はできません。
その分オートキャンプ場よりも割安に利用できる所が多いです。
生活に必要な「電源」「トイレ」「給水」等があるので、「キャンピングカー」等で長期滞在が可能になります。
前記した「ワーケーション」でも快適に使える施設です。
出典:Travel Depot -トラベルデポ・インコーポレイテッド
「RVパーク」の先進国であるアメリカでは国立公園、海岸沿い、テーマパーク、ゴルフリゾート、フリーウェイの出口付近など、どんな小さな街にも必ず「RVパーク」があるそうです。(全米で10,000ヶ所以上)
日本の「RVパーク」は将来的に1000カ所程度を目指しているそうです。
現時点での「RVパーク」施設リスト
https://www.kurumatabi.com/rvpark/list.html
出典:くるま旅クラブ公式サイト
RVパーク等を検索できる「くるまの旅ナビ」については以下の記事がおすすめです。
「書斎キャンピングカー」に「サブスク」は必須
出典:エンタメビッグ
「旅」の途中の「キャンピングカー」でも自宅と同じ様に動画配信サービス等いろいろなコンテンツを楽しむためには、いわゆる「サブスク」に加入しておくことが必要です。
「サブスクリプション方式とは」
https://tinyurl.com/yxjeb6eg
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
現在筆者は
◯Amazonプライム会員(Amazon Music Unlimitedにも加入)
出典:Amazon.co.jp
出典:Amazon.co.jp
に加入しています。
以前はU-NEXT、Huluにも加入していましたが、費用対効果を考え今の「サブスク」契約状況になっています。
はっきり言ってこれだけで1日何時間でも楽しむこと(暇つぶし)ができます。
また「キャンピングカー」の中でいろいろなコンテツを楽しめる環境を作ると、すごくリラックスできます。
「旅」の途中の「キャンピングカー」内は自宅よりシビアに壁一枚外を車や人が往来していますが、映画や音楽を「キャンピングカー」内で楽しむとその事を忘れ不思議とリラックスできてしまうのです。
だからいろいろな場所で「ワーケーション」する「キャンピングカー」にはリラックスできる「サブスク」環境は必須なのです。
モバイルモニターの活用
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者の「キャンピングカー」にはモニターが3個あります。(正確にはタブレットを入れると4個)
◯PC
◯TVモニター
◯モバイルモニター
です。
PCはもちろんいろいろな作業に使います。
TVモニターはテレビも映りますが、主に車外の前後を常時撮影しているドライブレコーダーの映像が映し出されています。
もうひとつ活用しているのが「モバイルモニター」です。
筆者が現在使っているのはこちらの「モバイルモニター」17.3インチです。
「モバイルモニター」
YouTube、Netflix、AmazonPrimeVideo、TVer等の動画専用に使っています。
PCでも観られるのですが、PCは作業で使っていることが多いので、別に「モバイルモニター」があると重宝します。
出典:筆者撮影写真<所有車両>
移動時は簡単に折りたたんで収納することができるので場所を取りません。
そしてこの「モバイルモニター」と連携して使っているのが次項で紹介する「AmazonFire TV」と「AmazonEcho (エコー)」です。
「AmazonFire TV」の活用
出典:Amazon.co.jp
「AmazonFire TV」とは、
「お持ちのテレビのHDMI端子に接続してwifiにつなぐだけで、Prime Video、YouTube、TVer、ABEMA、Hulu、Netflix、DAZN、Disney Theaterなどを大画面で楽しめます。
SilkやFirefoxよりFacebook、Twitterなどのウェブサイトにもアクセスできます。
さらにプライム会員なら、Prime Videoのうち会員特典対象の作品が追加料金なしで見放題。
映画、ドラマ、アニメ、お笑い・バラエティ番組など充実のコンテンツを楽しめます。」
出典:Amazon.co.jp
というものです。
最近は自宅でも使っている方が増えてきていると思いますが、「キャンピングカー」でもネット環境があればすぐに使えるので、旅行先でアンテナを調整して地上波やBS番組を観ようとするより簡単かもしれません。
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者の「キャンピングカー」では前記の「モバイルモニター」にHDMI端子接続しています。
リモコンも付属しているので、いろいろなコンテンツをテレビを観るような操作で楽しむことができます。
筆者の場合、「モバイルモニター」+「AmazonFire TV」で真剣に映画を観る時もありますが、主にPC作業中にBGM的にいろいろなコンテンツを流しているという状態が多いです。
「AmazonEcho (エコー)」の活用
「AmazonEcho (エコー)」とは、いわゆるAmazon版の「スマートスピーカー」です。
筆者の「キャンピングカー」では「AmazonEcho (エコー)」が
◯目覚まし
◯ニュースの読み上げ
◯天気のお知らせ
◯Amazonの電子書籍Kindle本の読み上げ
◯Amazon Musicの再生
◯キッチンタイマー
◯予定、リマインダーのお知らせ
等をしてくれ非常に便利な存在になっています。
「スマートスピーカー」ですのでその他にも何でも聞いたことに答えてくれます。
例えば
Q「15000÷33×55+680-88は?」と聞くと
A「25592です」と瞬時に答えてくれます。
出典:筆者撮影写真<所有車両>
そして前記の「モバイルモニター」+「AmazonFire TV」に、Bluetoothで「AmazonEcho (エコー)」を接続することでパワフルな360°全方向スピーカー付きミニシアターになります。
旅行中「サブスク」「モバイルモニター」「AmazonFire TV」「AmazonEcho (エコー)」は筆者の「キャンピングカー」には無くてはならないシステムになっています。
室内環境の選択
※筆者愛用の電気式クッカーと電気ケトル
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者は「ワーケーション」等で「キャンピングカー」を「書斎」として使う時は、自宅と同じ様に家電製品をよく使います。
例えば、ご飯は炊飯器で炊き、おかず作りは電気式のクッカーで、お湯を沸かすのは電気ケトルを使います。
◯「SHARP(シャープ) ヘルシオ ホットクック 電気 調理 無水 鍋 1.0L(1~2人用)」
◯「TIGAR(タイガー) 電気ケトル わく子 600ml」
空調環境は重要
筆者は気が向いた時に「キャンピングカー」で日本国内のあちらこちらに「ワーケーション」に出かけます。
それでもできる範囲で夏は涼しい地域、冬は暖かい地域に「旅」したいとは考えているのですが、気候気温の変化は思う通りにはならないことも多々あります。
一昔前の「キャンピングカー」には暖房用のFFヒーター(ベース車両の燃料を使った給排気口が外にある車両用暖房器具、CO中毒が起こりにくい)が付いているのが精々で冷房・除湿の事はほとんど考えられていなかったと言えます。
筆者も以前は
◯ベース車両のエアコンの冷気を後部居住空間に循環させるシステム(エンジン稼働時限定、ベース車両エアコンシステムに過剰な負荷が掛かる)
◯Coleman(コールマン)製ルーフクーラー(「ホンダ発電機EU16i」で稼働できるか、できないかギリギリなほど消費電力が大きい)
◯日本製窓用クーラー(室内室外機が一体型なのでコンプレッサー等の稼働振動が室内にモロに伝わってくる)
と色々試してはみましたが、結局これらのシステムはすべてボツになりました。
「日本製セパレート式家庭用エアコン」
出典:筆者撮影写真<所有車両>
いろいろな室内空調システムを試してきましたが、現在は「日本製セパレート式家庭用エアコン」、通常自宅等で使用している日本のメーカーのルームエアコン6畳用を設置しています。
「キャンピングカー」の気候気温の変化への対策としては「日本製セパレート式家庭用エアコン」がベストではないかと思います。
「日本製セパレート式家庭用エアコン」がベストな理由は
◯とにかく省エネ設計で消費電力が少ない
◯稼働時の音が静か
◯安価(ただし取付費用は特殊なので高額になる場合がある)
◯温度調整が細かく設定できる
◯室外機と室内機が別々のため、コンプレッサー等の稼働振動が室内に伝わりにくい
という数々の理由からです。
春夏秋冬いろいろな気候気温の変化がある日本の季節に対応するため研究開発されてきた機器だけに、「ワーケーション」等、現代の「キャンピングカー」の「旅」には必要不可欠だと言えるのではないでしょうか。
電気・電子機器を支えるエネルギーの選択
現代において当たり前に使っている電気・電子機器を「キャンピングカー」内で使うというのも当然のことで、オール電化・IH仕様という「キャンピングカー」も販売されています。
狭い室内でコンロ等で直接、火を使うことは火災、CO中毒の面でも危険であると言えます。
電気・電子機器を多用する筆者の「キャンピングカー」にとって電源をどうするかということは非常に重要な点になります。
リチウムイオンバッテリー
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者の「キャンピングカー」には「サブバッテリーシステム」として「リチウムイオンバッテリー」の160Aを搭載しています。
「サブバッテリーシステム」というのはベース車両のエンジン起動用のメインバッテリーとは別に居住部分用のバッテリーを装備することです。
メインバッテリーを家電等の電源に使ってしまうと、いざエンジンを掛けようとした時にセルモーターを回すことができなくなってしまうからです。
筆者の「リチウムイオンバッテリー160A」の環境下では、前記の「日本製セパレート式家庭用エアコン」だけなら真夏外気温35℃前後の条件(エアコン始動時の電力消費量が一番多いので、あらかじめ「ジェネレーター(発電機)」(後述)等の外部入力でエアコンを稼働させ、ある程度車内温度を下げた状態から)で充電無しで約10時間くらい稼働させることができます。
それに加え従来の「鉛マンガンタイプ・ディープサイクルバッテリー」100Aも搭載しています。
こちらは「日本製セパレート式家庭用エアコン」だけなら前記条件で約5時間くらい稼働させることができます。
はっきり言って現在「キャンピングカー」で安定して使えるサイズの「リチウムイオンバッテリー」は高価です。
でもそれに見合う快適な環境を手に入れることができます。
「キャンピングカー」にとって「サブバッテリーシステム」は根幹をなす肝心要(かんじんかなめ)なシステムなのです。
とりわけ電気・電子機器を多用する「書斎」としての「キャンピングカー」には「サブバッテリーシステム」に対して充分な予算を付ける必要があると考えています。
ソーラー発電システム
出典:筆者撮影写真<所有車両>
筆者の「キャンピングカー」には2系統の「ソーラー発電システム」を設置しています。
1系統は12V仕様の公称90W発電パネルを3枚
もう1系統は24V仕様、公称216W発電パネル1枚です。
2系統なので当然コントローラーも2個になります。
合計で公称486W発電になりますが、あくまで公称なので実質は60%程度と考えておいたほうがいいでしょう。
というか「ソーラー発電システム」に過大な期待はしないほうがいいでしょう。
なにしろ日が照らないと何の役にも立たないからです。
あれば役に立つこともある程度に考えておいたほうがいいでしょう。
出典:筆者撮影写真<所有車両ソーラーパネル発電量>
筆者の「ソーラー発電システム」の環境下では夏の天気のいい日にエアコンを稼働させ冷房を効かせたまま、更に「リチウムイオンバッテリー」を充電しつつ充電率100%を維持することもできます。
そして2系統にしているのは、やはり前記の通り1系統がダメになっても、もう1系統で「バックアップシステムを構築しておく」ということです。
ジェネレーター(発電機)
筆者の「キャンピングカー」には「ホンダ発電機」を搭載しています。
自宅のAC100V電源から外部入力している時以外は、主に「ジェネレーター(発電機)」により「リチウムイオンバッテリー」を充電しています。
走行中も「ジェネレーター(発電機)」を稼働させ充電できるようになっています。
ただ筆者の「キャンピングカー」に搭載している「ジェネレーター(発電機)」の主機関はガソリンエンジンなので稼働させるとエンジン音が出ます。
走行中は気にすることはないのですが、駐車中に稼働させる時は少し気を使います。
過去「ジェネレーター(発電機)」の防音対策のためDIYでいろいろな防音BOXを作成してきましたが、現在は「キャンピングカー」ビルダーのバンテック製「ibox(アイボックス)」を使っています。
「ibox(アイボックス)」によりかなり稼働音を低減できていると思います。
◯「ibox(アイボックス)」
出典:筆者撮影写真<所有車両>
出典:バンテック公式HP
まとめ
出典:筆者撮影写真<所有車両と東京ディズニーランド>
「キャンピングカー」はキャンプ等のアウトドアギアとしても、もちろん使えますが、自宅の駐車場では「書斎」として、またいざという時は「災害時シェルター」としても活用できます。
そして「キャンピングカー」で「旅」に出れば、風光明媚な場所を自分だけの「ワーケーション」等の基地としても使うことができるのです。
「キャンピングカー」を人生の1ページに加えても損は無いのではないでしょうか。
読者の皆さんに冒頭で述べた一般的な「キャンピングカー」のイメージをガラリと変えることができたなら幸いです。